意外と知らないドライイーストの保存方法

こんにちは。
手ごねパン教室ハピネスの紺谷英里です。
今回は、意外と知らないドライイーストの保存方法について書いていこうと思います。
エッ!? 決まっているの? そのままじゃダメなの?
私の教室に来られるお客様から質問されることがあるのですが、皆さん驚かれています。
同じく私もパン教室に通うまでは、知らないことでしたww
それでは、まずイーストについて見ていきましょう。
イーストとは?
イーストとは酵母のことを言います。酵母はパン作りに欠かせない材料のひとつで、発酵してパンを膨らませる働きがあります。
イースト菌は、適度な温度と湿度で発酵する真菌で、糖分を栄養にし、水分にふれることによって活動を始めます。
パン作りに使用されている主な酵母は、イーストと天然酵母があります。イーストは、自然に存在する酵母菌の中でも特に、発酵力の強い物を純粋培養した酵母。天然酵母は、果物などを培地としてそこに存在する菌を培養したものを言います。
因みに、インスタントドライイーストは、酵母菌を乾燥させて顆粒状にしたものになります。
酵母の働き
酵母は、パン生地に含まれる糖分を分解して、炭酸ガスやアルコールを発生します。それらが小さい気泡となって生地の中に成形されたグルテンの膜に包み込まれ、温度が上がると膨張し、生地全体を内側から押し広げてパン特有の内相や食感を作り出します。
膨らんだ生地をガス抜きしても、再びガスが発生するので膨らみます。その生地を加熱することで気泡が膨張し更に大きくなります。そして焼成によって酵母は死滅し、グルテンやでんぷんが固化して膨張が止まり、ふっくらとしたパンに仕上がります。
インスタントドライイーストの活動条件
インスタントドライイーストが活発に働く温度は、だいたい30℃前後になります。
菌は生きていますので、一度空気に触れると活動を始めます。常温で保管した場合、それがどんどん活動し、使う時にはすっかり活動出来ない菌になってしまい、膨らまないパンに仕上がってしまいますので注意が必要です。
インスタントドライイーストの保存方法
上記でも述べたように常温での保存は向いていません。
暖かいところだと活動してしまいますので、冷蔵庫で保存することをおすすめします。冷蔵庫のように温度の低いところで保存することで、活動を停止させることができます。
そして、空気に触れないようにするために、タッパーなど蓋が閉まる密閉容器に入れて保存します。
因みに、小分けになっている少量サイズのものもあります。
まとめ
①イーストとは酵母のことを言い、パン作りに欠かせない材料のひとつで、発酵してパンを膨らませる働きがある。
②パン作りに使用されている主な酵母は、イーストと天然酵母があり、インスタントドライイーストは、酵母菌を乾燥させて顆粒状にしたもの。
③インスタントドライイーストは、常温に保存しておくと活動し始めてしまうので、密閉容器に入れて冷蔵庫に保存する。

最後まで、お読み頂き有難うございました。