パン作りーナッツ類をローストする理由について
こんにちは。
手ごねパン教室ハピネスの紺谷英里です。
パンの材料(具材)は沢山ありますが、その中でもローストをしてから使用するナッツ類についてまとめてみました。
なぜローストをしてから使用するのでしょうか・・・
ローストとは?
辞書で調べると、
1.食材などをあぶり焼きすること。蒸し焼きにすること。例:ローストチキン
2.豆類をいること。例:ローストされたナッツ
と、書かれています。
つまり、生のナッツに火を通すことを言います。=素焼きナッツ
主なナッツ・シード類
ほとんどのナッツは栄養価が高く、健康食材と言えます。近年では、美容やダイエットにも効果的とも言われています。
アーモンド
香ばしさとカリッとした食感が特徴です。
皮付きのホールタイプ、細かく刻んであるダイス、スライス、パウダー状にしたものがあります。
カシューナッツ
中南米原産でウルシ科の常緑高木「カシュー」の種子。
ナッツ類の中でも糖質が多く、エネルギー補給に適しています。ローストすると香りが良く、独特の食感が楽しめます。
くるみ
食物繊維、ビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれた、歯ごたえと風味が良い健康食材です。
低糖質ですが、カロリーは高めです。
かぼちゃの種
天日などで乾燥させたものを使用します。
たんぱく質、ビタミン、ミネラルが豊富で、健康食材と言えます。
こちらも、低糖質ですが、カロリーは高めになります。
ローストをする理由について
生のナッツは水分が多く含まれいます。そのため、しっとりとした歯ごたえがありますが、食感が悪く香りも弱いのが特徴です。
それに対し、ナッツ類をローストすると、香ばしい香りや甘さ、カリッとした食感が得られます。
また、ナッツ類の多くに含まれているタンパク質の1種である「レクチン」によって、食べ過ぎるとお腹を下したり、嘔吐をする可能性があることから、熱を通すことで安全性が高くなります。
但し、栄養素に関しては、生のナッツの方が高くなります。(一部、例外はあります。)
*実際、生ナッツを使用した場合、硬い食感になりました。
ローストのやり方
ナッツ類をアルミホイルで軽く包み、オーブンの中に入れてローストします。
電気オーブンの場合:170℃ 7~10分(予熱なし)
ガスオーブンの場合:160℃ 7~10分(予熱なし)
最近では、予めローストされている素焼きナッツが販売されています。おつまみ用として塩味がついているものもございますので、パンやケーキ作りに使用される場合は、塩味がついていない方を使用しましょう。
生ナッツの保存方法
上記でも述べましたが、生のナッツは水分量が多いため、カビが繁殖する傾向があります。そうならないためにも、冷蔵庫か冷凍庫での保存をおすすめします。
まとめ
①ローストとは、火を通すということ。
②ナッツ類をローストする理由は、香ばしい香りや甘さ、カリッとした食感を得るためと、安全性を高くするため。
③ローストのやり方は、オーブン予熱なしで行う。
④生ナッツの保存方法は、カビを繁殖するのを防ぐために冷蔵庫か冷凍庫で保管するのが望ましい。
最後までご覧頂き、有難うございます。