パン作りーどうして薄力粉を入れるのか?
こんにちは。
手ごねパン教室ハピネスの紺谷英里です。
パンを作るのに欠かせない小麦粉と言えば強力粉ですが、それにプラスして薄力粉を加えるパンがあります。
よくお客様から「どうしてこのパンは薄力粉を入れるんですか?」というご質問が多かったので、今回はその理由について記事にしてみました。
薄力粉を入れる理由について
小麦粉には「たんぱく質」が含まれています。この「たんぱく質」の含有量が多いほど良く膨らみ、キメの細かいソフトなパンに仕上がります。
それに比べてフランスパンのようなハード系のパンは、グルテン膜を弱めに張らせることが多いため、たんぱく質の含有量が少ない準強力粉を使用しています。確かに、ハード系と柔らかいパンの食感は異なりますよね。
また、菓子パンなど軽い食感に仕上げたい場合にも薄力粉を加えます。
このように、それぞれの特徴に合わせた粉の使い分けをしています。
*グルテン・・・小麦粉に含まれているたんぱく質に水分を吸収させて、こねる、たたくなどの物理的な力を加えると、弾力性と粘着性を持つ網目状の組織が形成される。
どんなパンに薄力粉が入っているの?
一例として、主に菓子パン(甘めのパン)や、フランスパン生地に近いパンに使われています。それぞれ薄力粉を入れる割合は異なります。
因みに、当教室のメニューで薄力粉が入っているパンはこちらになります。
フランスパン粉がない場合の対処方法
フランスパンを作る粉としてフランスパン専用粉(準強力粉)があります。もし手に入らない場合は、強力粉:薄力粉を7:3くらいの割合で混ぜて使うことも可能です。
まとめ
①フランスパンのようなグルテン膜を弱めに張らせて作るパンや、軽い食感に仕上げたい場合に薄力粉を加える。
②主に薄力粉が入っているパンは、菓子パン(甘めのパン)や、フランスパン生地に近いパンがある。
③フランスパンを作る際、フランスパン専用粉が手に入らない場合は、強力粉:薄力粉=7:3の割合で混ぜて使うことも可能。
最後までご覧頂き、有難うございます。